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エフドア利用者の声【 第12回 】藤田有希さん~『mirumirubar』オーナー/アクセサリー作家 ~

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お名前 藤田 有希さん
店名 mirumirubar(ミルミルバー)
業種 オリジナルアクセサリーの製作・販売
活動エリア 主に藤枝市、静岡市
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第12回目の「エフドア利用者の声」は、『mirumirubar』オーナーでアクセサリー作家の藤田有希さんです。
小学生の頃から美術や家庭科の授業がとりわけ好きだったという藤田さん。寝ている間も「どんなデザインにしよう」と考えている夢を見るほど、いつもアクセサリーづくりのことが頭にあるそうです。そんな藤田さんの手から生み出されるアクセサリーは、1点1点が世界にひとつだけの素敵な作品ばかりです。
昨年には『fujie da marche』のメンバーとして「パルシェチャレンジショップ」に参加され、より多くの方に藤田さんのアクセサリーが広まるようになりました。今年はリニューアル後のパルシェ様で、昨年に続きポップアップショップを出店されるなど活躍の場を広げておられます。

今回は蓮華寺池公園すぐそばにある藤田さんのお店『mirumirubar(ミルミルバー)』にお邪魔し、お店を始められたいきさつやアクセサリーづくりにかける想いなど、たくさんお話を伺いました。

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Q.このお店をオープンされるまでのいきさつをお聞かせください

現在の場所に『mirumirubar」をオープンしたのは2016年4月のことです。その前は、藤枝市内の他の場所にテナントを借りて営業していました。「店舗を構える」という形で営業したのは、その時が初めてでした。

テナントを借りるまでは、自宅の一室を使ってアクセサリーの製作・販売と仕入れた雑貨の販売も少ししていました。自宅でやるということで移動もなくその点は良かったのですが、住宅街であることや駐車場の確保、それに個人宅ということでお客様にとって入りにくいことなどが問題となってきました。
そこでテナントを借り、きちんと店舗を持とうと思うようになったんです。探し始めたところ、空いているテナントが知り合いのところにあることが分かり、話をしてみたら「いいよ」と。しかも期限付きで格安で貸しますよと言ってくださったんです。そこで、2015年8月からそのテナントで営業を始めました。

店が始まり、仕事がどんどん楽しくなっていきました。お客様と話す機会も増え、知名度も少しずつ上がっていくのが実感できるようになったんです。そうしたら「もっと続けていきたい」と思うようになりました。そこで再度テナントを探し、2016年4月からこの場所でお店を始めました。

Q.「アクセサリー」を仕事にしようと思ったきっかけは?

もともとアクセサリーづくりが好きで、ずっと前から作っていました。
そんな中、美容院を経営している友人が「お店に置いてみたら?」と勧めてくれ、お店に置かせてもらえることになったんです。これが始まりとなり、そこから少しずつ他のお店にも置いていただけるようになりました。
アクセサリーを仕事にしようと思ったのはこれがきっかけです。

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Q.アクセサリー作家の前にトリマーのご経験もあるとうかがいました

高校を出て短大を卒業し、金融機関に就職しました。ですが、もともと犬がすごく好きだったため、働きながらトリマーの学校へ通うことにしました。そうしたらトリマーの方にどっぷりとはまってしまって(笑)。仕事を辞め、トリマーの勉強に専念しようとさらにもう1年学校へ通いました。

念願叶ってトリマーとして働き出し、自宅の1室を用いてトリマーの仕事をそこで行なうようになりました。ところが、そのうち肉体的な疲れが貯まってしまい、両肩が上がらなくなるなどの症状が出るようになってしまったのです。とても好きな仕事だったけれど身体的に無理が効かなくなっていき、次第に他の仕事を考えるようになりました。先ほどお話したようにアクセサリーはもともと作っていたのですが、美容院経営をしている知人がきっかけをくれたことにより、その後アクセサリーを仕事としていきました。
実はトリマーをしていた時と今とで『mirumirubar』というお店の名前は同じなんです。ミルミルバーの「ミルミル」は、私が飼っていた犬の名前。トリマーの資格試験に臨む時モデルになってくれたり、よく協力してくれたのでその名を店名に入れました。

アクセサリーを本気で仕事にしよう、これでやっていこうと真剣に思うようになったのは、開業届を出した2014年夏頃のことです。その頃、何人かの経営者の皆さんと共同広告を数千部出すことになりました。他のビジネスをなさっている皆さんと共同広告を出す以上、足並みを揃えてではないですが、経営者として皆さんと同じ気持ちにならなくてはいけないなと思ったんです。これを機に「仕事として」という意識が強く芽生えました。

Q.お店を始められる時、どのような準備をしましたか?

たまたま親戚に内装屋がいたのでお願いし、壁紙やエアコンの取り付けなどをしてもらいました。費用的に最初はやはりかかりましたね。

ですが「私サイズの起業」で、まずはやれることから始めようと考えていました。一度に100%完璧に…というよりは、ちょっとずつ良くしていこう、と。
そもそも最初は私のアクセサリーだけを販売するつもりでしたが、どうしてもお店の広さに対して物量が足りなくて。でもそれでは来ていただいた方にご満足いただくことはできません。
足を運んでくださったお客様に満足して見ていただきたい、そのためにどうしたら良いのか考え、委託販売もお引き受けするようになりました。

委託販売を希望される方々とは、起業セミナーや、色々なつながりによって知り合うことができました。
仕事をしていく中で、人とのつながりは本当に大切だと感じますし、これからもそうしたご縁を大切にしていきたいです。

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Q.情報発信はどのようにしていますか?

情報発信は時間のある限りするようにしています。今はfacebook、インスタグラム、LINE@(ラインアット)を使っているのですが、お店の情報をこまめに配信するという意味ではLINE@が便利ですね。

QRコードを読み取っていただければすぐお友達になることができますし、タイムラインで情報の告知をしたり、ご質問があればお客様と直にやり取りすることも可能です。

現在150名様ほどに登録していただいていますので、今後もさらに増やすことができるよう工夫していきたいです。

exif_temp_image-1.jpg藤田さんお手製のLINE@のお知らせ

Q.ビジネスを始めて、大変だと思ったことはありましたか?

私一人で店を運営している現状では、お客様の来店が重なった時など、どうしてもすべてに対応するのが難しいことがあります。例えばラッピングのためにレジをお待たせしてしまったり…。接客、レジ、ラッピングに対し、同時に満遍なく気を配るのは簡単ではありません。混雑時の対応は、私の課題のひとつだと思っています。

それから、時間のコントロールも課題です。アクセサリーを創作する時間をできるだけ捻出しようと心掛けてはいるのですが、お店の運営に集中し過ぎてしまうと、その時間を生み出すのがどうしても難しくなってしまいます。

Q.今年も静岡パルシェさんに出店されたとお聞きしました。

はい、昨年の『パルシェチャレンジショップ』に続いて機会をいただき、7月下旬から10日間『パルシェポップアップショップ』に仲間と出店することができました。

今回のポップアップショップ出店用に新しくショップカードも作成し、新作の「しずくピアス」も在庫が切れてしまうことがないよう準備しました。おかげさまで「しずくピアス」も好評をいただくことができ、お1人で何点もお買い上げくださる方がいらしたりとても嬉しかったです。

昨年度チャレンジショップに出店した時も感じたことなのですが、接客や展示方法、商品の見せ方など今回もとても勉強になりました。実際にお客様がいらっしゃるので、商品の場所を変えただけで売れたり、展示の変化で導線が変わったり…といったリアルな反応を知ることができました。

image16.jpg「しずくピアス」を掲載した新しいショップカード

(新作の「しずくピアス」。素敵な色合わせが光ります)
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Q.この仕事をしていて良かったと感じるのは、どんな時ですか?

私が作ったものを「いいね」と言っていただけた時、一番喜びを感じます。アクセサリーってこの世に本当にたくさんの種類がありますよね。でもその中で「あなたのアクセサリーが好き」と言っていただけると、やっぱり嬉しくてやる気も出ます。寝ながらもずっと「何を作ろうか」と考えているくらい、本当にいつもアクセサリーのことを考えているんです(笑)

先日の『パルシェポップアップショップ』でも、そちらに来てくださったお客様が藤枝のお店に足を運んでくださったり、ポップアップショップに置いていたショップカードを見てここまで来てくださった方もいらっしゃいました。本当に嬉しかったです。
お客様に喜んでいただくためにもっと良いものを作りたい、そんな想いから東京でのギフトショーに行ったりして最新の動向やトレンド情報はいつも集めるようにしています。

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Q.エフドアを利用したきっかけは?

私の場合エフドアを利用し始めたのは起業してからのことです。2014年に、エフドア主催のカメラ講座に参加したのが最初です。
それからしばらくして藤枝市主催の「私サイズの起業講座」に参加していた折、昨年度の『パルシェチャレンジショップ』の件をエフドアさんから教えてもらいました。出店を決意し、仲間とともに実現することができたのですが、準備の過程などでエフドアで助言をいただくこともありました。
チャレンジショップ終了後も、相談したいことがあった際には村松コーディネーターに話を聞いていただきました。

Q.エフドアを利用した感想をお聞かせください。

もともと私は、人にあまり相談をしないタイプなんです。
そのため何か判断することがあってもほとんど人に相談せず、自分で決めてしまうことが多いです。ですがその結果、行き詰ってしまうことも多くて(笑)

そんな時相談できる場所があるというのは、やはり心強いですね。

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Q.最後に、これからエフドアを利用される方々へ一言お願いします。

私があまり人に相談をしないタイプということもありますが、何か分からないことがあった時、ともかくまず自分で調べるようにしています。調べられることを調べてみて、それでもまだ分からない部分があったら相談に伺います。
例えば「ネット検索でどうしたら上位に出てくるか」など、最初はもちろん何の知識もありませんでした。それでも徹底的に調べました。そうしていくと、分からないながらも少しずつその仕組みやどうしたら良いのかが見えてきたんです。

起業する上では、このような《自分で何とかする》というマインドもとても大事ではないでしょうか。「起業は孤独」だと、起業されている多くの方がおっしゃいますし、私もそう感じることがあります。その孤独さに負けないためにも、まず自分で考え、調べ、自分自身の知識を向上させていく努力が起業家には必要なのかもしれません。その上で、「これはどうしても分からない」「人の意見を聞いてみたい」ということがあった時、エフドアは身近な相談相手として近くにいてくれる存在なのだと思います。

~インタビューを終えて~

蓮華寺池公園すぐそばに位置する藤田さんのお店『mirumirubar』は、店内がおしゃれな品物で溢れ、居るだけで幸せな気持ちになる素敵な空間でした。藤田さんの手によるスタイリッシュなアクセサリーを始め、厳選された雑貨や委託を受けた作家さん達のハンドメイド作品が陳列されています。店内にはワークショップスペースも設けられているため、心地良い雰囲気に満たされた中でワークショップに参加することもできるそうです。

藤田さんご自身お店と同様に、ふんわりとした優しい雰囲気をお持ちの方なのですが、今回お話を伺う中で、仕事にかける藤田さんの熱い想いを強く感じました。日頃からアクセサリーのことを常に考え、最新の情報を集め、気持ちを込めて一点一点製作していく…お店の運営とともに創作活動をするのは簡単ではないはずですが、その熱い想いがあるからこそ素敵な作品を生み出され続けているのだと思いました。

今後『mirumirubar』のアクセサリーがより多くの方に広まっていくことを、エフドア一同楽しみに応援しております!藤田さん、今回はありがとうございました!

『mirumirubar』ホームページ

『mirumirubar』instagram

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お店情報

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